世界中の子どもたちの笑顔のために私がはじめたこと(「はじめの一歩通信」より)

村上さん

世界中の子どもたちの笑顔のために私がはじめたこと
~実際に一歩踏み出してみて、本当に楽しいですね。~

 
不用になった服を引き取り、子ども服にリメイクするショップを開くことを目標にしている村上さん。
収益は途上国の子どもの支援に役立てたいと考えています。
不用品を寄付したり、購入したりすることが世の中のためになる。そんな場を作ることを目指しています。
村上さん
「実践起業塾」第8期修了生 村上英子さん

物にあふれた暮らし本当にこのままで大丈夫?

日本は物質的には豊かになったけれど、暮らしは使わない物や着ない服だらけ。
最近では「断捨離」といって物を捨てることが流行っています。
世界には恵まれない子どもたちがたくさんいるのに、このままで大丈夫?って
ずっと思っていました。
学生の頃からエコと社会貢献に関心があり、この2つを組み合わせて、フリーマーケットに
出店しては、その収益を寄付していました。
寄付先は途上国の図書館設立を支援する団体や、教育を支援する団体が中心。
今でもずっと、定期的に出店をして寄付を続けています。
でもフリーマーケットは、エコの活動としては良いのだけれど、買い手に値切られやすいし、
最近では100円ショップがあったり、ファストファッションで新しい服が千円以下で
売られていたりして、古着の売れ行きにも限界があります。
せっかくの売上は会場代にもっていかれてしまい収益が上がりづらいんです。
これでは収益金を寄付することができません。
そこで私が注目したのが、大人の服を仕立てなおした「リメイク子ども服」の販売です。

世界にひとつだけのリメイク服

大人の服って良い生地を使っているものが多いんです。穴があいたり、
シミがついたりして着られなくなっても生地を活かして素敵な子ども服に
リメイクすることができます。
例えばレディースのカットソーを110センチの子ども服に仕立てなおしたり、
ウール100%の大人のスカートをかわいらしいワンピースにしたり。
リメイクは主に、専門の技術をもっている仲間がしていますが、
私も〝プチリメイク〟程度からですが、自分の作品制作にチャレンジし始めました。
実際に一歩を踏み出してみて、本当に楽しいですね。
今はたった10着の在庫しかないけれど、すべて世界にひとつだけのものですから
希望がふくらみます。

楽しくエコと社会貢献

先日は「カフェいと」というコミュニティカフェで「xChange」というイベントを開きました。
メッセージカードを付けて不用になった服や絵本を交換して、物だけでなく
心のぬくもりも伝えようというもの。このイベントでリメイク服の販売も始めました。

小学校6年生のときの作文「将来やりたいこと」では、「やりたいことがいっぱいあって
決められません」と書いた私。
今でも、やりたいことはたくさんあるけれど、いつかはショップを開店したいです。
楽しくリメイク品を買い物したり、不用になった服や絵本をショップに寄付したりすることで、
収益金が社会に役立つ、そんなだれもが楽しく社会貢献できる場を作ることができたら
良いですね。
(『のんびる』2013年4月号“はじめの一歩”通信より)

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