3人の女性がつないだ被災地支援サロン(連載/被災地は今)

連載/被災地は今

3人の女性がつないだ被災地支援サロン
福島県いわき市

2019年10月の台風19号は日本各地で河川の氾濫をひきおこし、流域住人に甚大な被害をもたらしましたが、その深い傷は今も癒えていません。今回は被害の大きさに比して報道されることの少なかった福島県いわき市を訪ね、被災地域の支援モデルとも言うべき団体の取り組みを取材しました。


「ほっこりサロン」をつくりつないだ3人
夏井川の氾濫で、民家、商工業施設とを問わずそのほとんどが冠水し、大半がいまだ1階には住めない状況です。多くあるアパートのどれも1階には居住者がいないという一種異様な日常光景が広がっています。被災後、800~1000人の住人が去ったという下平窪。残って生活再建に取り組む住民のために、コミュニティスペース「下平窪てこてこサロン」の立ち上げと運営に携わった3人の女性に話を聞きました。


写真提供/下平窪てこてこサロン

ピースボートは地域の社協やボランティアセンターとつながりながら支援に入る場所を決めているとのこと。災害支援の蓄積があるピースボートならではの的確な動きに地元の方々も大いに助けられたようです。Tecoが運営を引き継いだ時点で「下平窪支援ベース」は「下平窪てこてこサロン」と改称されて現在に至ります。鈴木さん→大塩さん→小沼さんと、支援サロンの運営が見事に引継ぎされてきたわけで、このケースは被災地支援のあり方、組織の立ち上げ・運営のよいお手本になると思われます。


写真提供/下平窪てこてこサロン

 

私たちも支援させていただきました~生活協同組合パルシステム福島
「11月の初めに、ピースボートとパル福島で炊き出しが始まり、サロンのお手伝いに入ってパルシステムの義捐金で物資の援助をやってきました。果物や野菜の提供は今後も続ける予定です。」

                             
左:高野祐子理事長 右:組合員活動推進室室長 沼里誠紀さん

 

下平窪てこてこサロン
毎日 9:00~ 16:00がお茶会(サロン開放)で来客数は 平均30人ほど。            
火曜・金曜の11:00~ 13:00は昼食の炊き出し(毎回50食以上)。              
週末にイベントを開催する予定も。

 

サロンの運営:一般社団法人 Teco
〒970-8006 福島県いわき市下平窪山土町2-21                     
【TEL】080-9639-2525 【Eメール】onumaki.teco@gmail.com



この記事は、5・6月号特集でご紹介しています。

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