都心に近い沖縄街を訪ねて。名物おじさんと出会う。(「聞かせてください 沖縄のこと」)

沖縄タウンの名物おじさん

都心に近い沖縄街を訪ねて。
名物おじさん・西仲野さんと出会う。

沖縄タウンの名物おじさん。琉球笛をもって。

東京都杉並区にある「小さな沖縄」、沖縄タウンを歩いてみました。
商店街を進むと、赤いハイビスカスの絵と
「めんそ~れ大都市場」の文字が目に飛び込んできます。
まず目をひくのが「三線屋とぅるるんてん」。
店主の宮城富士男さんが三線の皮の張り替え作業をしていました。
「とぅるるんてん」とは、三線の音階のことなんだそうです。

三線屋の宮城さんに紹介されて
商店街にある一軒の電気屋さん「テトラ商会」に伺ってみました。
お店の玄関は閉まっていたので裏手にまわると、
ゴーヤの手入れをしている男性が。
店主の西仲野栄蔵さんです。
畑はそれほど広くはありませんが、ゴーヤは鉄骨を組んだ上の方まで伸びていました。
「ゴーヤは毎日食べています」と陽気に笑う西仲野さん。
聞くと、ご近所や知り合いとの間で、
自ら育てたゴーヤをほかの野菜や飲み物に物々交換もしているそうです。
西仲野さんは石垣島出身。
本業の電気屋はほとんど休業状態らしく、
もっぱら琉球笛や花笠照明を作る日々とのこと。
「笛は、八重山民謡に欠かせないもの。
小さいころから笛いています。
でも、石垣島には竹がないんですよ。ずっと竹がほしかった」(西仲野さん)
東京で暮らすようになり、
念願の竹を求めて千葉県などに足を伸ばしているそうです。
じつはこの西仲野さん、
ユニークな暮らしぶりがテレビで紹介されたこともある
名物おじさんでした。
沖縄の懐の深さを感じました。

新宿や横浜の近くに、沖縄の料理を味わったり、
沖縄産の食材などを買える一角があります。
沖縄方言のウチナーグチが時折聞こえてくる、
都会のなかの沖縄街を、今回は歩いてみました。
『のんびる』9月号の中では、
横浜市鶴見区にある沖縄ストリートにも♪
JR鶴見線弁天橋駅にあります。
宮城さんの三線屋や、西仲野さんのいる沖縄タウンは、
京王線代田橋にある「和泉明店街(いずみめいてんがい)」のなかにあります。
ぜひ皆さんもおでかけください。

沖縄タウンのお店にあった酒屋さん。泡盛が並ぶ
杉並の沖縄タウンの中のある酒屋さん「片桐酒店」。
店先にはさまざまな泡盛が並ぶ。

株式会社おきなわ物産センター
沖縄の日常食材を買うならここ「株式会社おきなわ物産センター」。
鶴見沖縄県人会館1Fにあります。

この記事は2017年9月号でご紹介しています。
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