絵本は対話にもってこい ─サンナさんのことば(特集:絵本で平和をつくる )

『ジャーニー 国境をこえて』 フランチェスカ・サンナ作 青山真知子訳 きじとら出版 2018年
文/やまがなおこ 画像提供/ きじとら出版
 
スイス在住の絵本作家フランチェスカ(フレンチ)・サンナさんが2023年秋に来日され、
トークイベントが開かれた。“絵本で平和をつくる”ヒントを得たいと出かけた。
 
絵本は対話にもってこい ─サンナさんのことば
やまがなおこ
 
ウクライナにロシア軍が侵攻し、
大きな荷物を抱えた人々が避難する映像がニュースから流れはじめたころ、
一冊の絵本のことが頭に浮かんだ。 『ジャーニー 国境をこえて』。
2018年に翻訳出版された、とても美しい42ページの作品だ。
子どもの視点で語られるのは、あるところで戦争が始まり、
怖いこと、ひどいことが次々起こるので、荷物をまとめて住みなれた家を離れ、
安全な地を求めて困難な旅をするという物語。
リアリティあるストーリーと洗練されたカラフルなイラストレーションで、
難民という深刻なテーマを伝える本作は英国で刊行されるや大きな評判を呼び、
たちまち二十数カ国語に翻訳されたという。

<絵はインターナショナル>
サンナさんはイタリアのサルディーニャ島で生まれ育った。
サルディーニャ島は複雑な歴史と独自の文化をもち、
日本でいうと沖縄のような、長寿の島としても知られるところだという。
大学で建築を学んだのち、ドイツ、スイス等でデザインとイラストレーションを学んだ。
修了制作として作った『ジャーニー 国境をこえて』が英国をはじめ各国で賞を受けたことから、
デビュー当初から、絵本やイラストレーションの仕事で世界的に活躍することとなった。  
 
トーク相手の翻訳家なかがわちひろさんの
「初めての絵本作品でなぜ難民というテーマを選んだの?」
という質問に、サンナさんはこう答えた。
 
「イタリアでは難民・移民はとても今日的な話題です。
イタリア南部には地中海を渡って多くの人々がたどり着きます。
それに、イタリアは移民を送り出してきた歴史と、受け入れる両方の経験をしてきました。
私自身も、大学院で学ぶために母国を離れていて、
知らない土地に移り住むことをテーマにしたいと思ったんです」
 
・・・続きは『のんびる』1・2月号特集をご購読ください。 
◆『のんびる』2024年1・2月号 目次
◆ただいま注文受付中!こちらからお申込みください。

関連記事

ページ上部へ戻る