第二のわが家「かもめもいえ」を拠り所に(特集「お医者さんだけではできないこと」)

かもめのいえの各部屋にある本棚。児童書や絵本も。

病院近くの第二のわが家「かもめもいえ」を拠り所に
BMTハウスサポートの会(神奈川県)
明るい部屋のテーブルに並んだ数人分の食事。
東海大学医学部附属病院(神奈川県伊勢原市)に敷地の一角に、
BMTハウスサポートの会が運営する「かもめのいえ」があります。
会の名称にあるBMTとは、骨髄移植(Bone Marrow Transplantation)のこと。
ここは、血液難病や小児がんなどの長期入院を必要とする
患者さんとその家族のための滞在施設です。
開設から17年、
数多くの家族を物心両面からあたたかくサポートしてきました。
ここで毎週水曜日開かれている昼食会におじゃまし、
かもめのいえができるまでのお話、
開催されている昼食会や、おしゃべりナイトのこと、
かかわったきっかけや自分にとってのかもめのいえとは?など、
ご家族やボランティアのみなさんにお話をうかがいました。


かもめのいえの各部屋にある本棚。児童書や絵本も。
「日本骨髄バンク」ができたのは1992年。
当時はまだ認定病院が少なく、
そのひとつである東海大には遠方から患者さんが集まってきていました。
「東海大は完全看護なので、家族は病院に泊まれず、
アパートとかウィークリーマンションを借りるしかなかったんです

と、
会の代表・黒部さん。

かもめのいえには、1LDKが10部屋あります。
家具・布団・家電・食器はすべて備え付けられています。
各部屋にある本棚には、児童書や絵本も。
「ここがなかったらと思うと、こわいですね。
私もからだを壊す可能性があったんじゃないかと思いますし、
自分で部屋を借りるとなると、すごい出費になりますから。
退院後、子どもの体調が悪くなったときも、
すぐに先生に診ていただけましたし、
かもめもいえに滞在中は、退院後でも院内学級に通わせてもらえるので、
安心感が大きいです」(取材時滞在していたKさん)


ボランティアさん募集
毎週水曜日の昼食会での簡単な調理(月1回でもかまいません)、
第2・4金曜日のおしゃべりナイトへの参加、
居室の整備、ニュースレターの作成など、
得意なことを生かして、かもめのいえの運営に参加してみませんか。
詳細は下記へお問い合わせください。

BMTハウスサポートの会
〒259-1113
神奈川県伊勢原市粟窪4-1 かもめのいえ101
【Eメール】kurobesekkei★tbp.t-com.ne.jp ※★を@に変えて送信してください。
ブログ「BMTハウスサポートの会 かもめのいえから」

撮影/坂本博和(写真工房坂本)

この記事は2018年2月号でご紹介しています。
◆『のんびる』2018年2月号 目次
◆ただいま注文受付中!こちらからお申込ください。

関連記事

ページ上部へ戻る