【明日へのアクション 動くヒト】身体の不自由にかかわらず「着たい服」が着られる!

まえだ・てっぺい 
1975年生まれ。銀行勤務を経て、株式会社ファーストリテイリング(ユニクロ)入社。
2021年に株式会社コワードローブを設立。
2022年3月、服のオンラインお直しサービス「キヤスク」をスタート。
 

文/中村未絵 写真/堂本ひまり

 
新しいアクションを起こしている若い世代に注目する連載「動くヒト」。
今回は、障がいや病気、ケガなどで身体に不自由があっても
「着たい服を着る」ことができるお直しサービス
「キヤスク」を始めた前田哲平さんにお話をうかがいました。

【明日へのアクション 動くヒト】
身体の不自由にかかわらず「着たい服」が着られる!
株式会社コワードローブ 代表取締役CEO 前田哲平さん
 
<「着られる服がなくて困っている」>
 
ファッションブランド「ユニクロ」で約20年間働いていた前田哲平さんは、
あるとき同僚から「身体障がいのある友人たちが、着られる服がなくて困っている」
という話を聞いて衝撃を受けたと言います。
「ユニクロはあらゆる人に向けて品質のよい服を提供することを目指してきたブランドで、
僕自身もそこにやりがいを感じて働いていました。
それなのに、まだ着られる服が見つからない人がいるなんて、
と当時はまったく想像できなかったんです」と前田さん。
「どういうことなんだろう」と関心を持った前田さんは、
800人を超える障がいや病気を抱える人たちに服の悩みについてヒアリングやアンケートを行います。
そこで見えてきたのは「服の選択肢が少ない」という悩みでした。
「着られる服がないというよりも、着にくいと思いながら我慢している方、
着たい服をあきらめて着やすい服だけを着ている方たちが本当にたくさんいた。
そうした話を直接聞くうちに、何か自分にできることはないかと考えるようになりました」
 
最初は勤めている会社のなかで何か企画することも考えたそうですが、
身体の状態や服の好みは一人ひとり異なるもの。
ひとつのブランドで「着やすい既製服」を作っても、
「着たい服が自由に選べない」という悩みの根本的な解決にはならないと感じていました。
「まだ何をしたらいいかわからないままでしたが、
この問題に本気で取り組もうと退職しました。家族もいるし、
安定した収入を失うのは怖かったのですが、まず退路を断った。
そうして、引き続き当事者の方の話を聞くうちに、
障がいのあるご家族のために自分で服を直しているという方に出会ったんです」
 
それが、2022年3月に立ち上げた、
洋服のお直しサービス「キヤスク」誕生のきっかけとなります。
身体に合わせた既製服のお直しサービス「キヤスク」誕生のきっかけとなります。
 
 
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─キヤスクはそんな日常の手伝いをするオンラインお直しサービス。
ご自身のまわりに“キヤスクを必要としている方々”がいたら、
ぜひこのサービスのことを広めてください。
詳細はホームページやインスタグラムをご覧ください。
https://kiyasuku.com/

 

 

 

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