ただただ ぼーっとしてほしい (特集:私にもできる⁉「住み開き」より)

文・写真/やまがなおこ 

「子育てに、お仕事に、家事に、役員に…
一人でいっぱい頑張っているお母さん、たまにはのんびりぼーっとしませんか♡」
そんなお誘い文句をかかげて
2019年秋にオープンしたスペースがあります。


ただただ ぼーっとしてほしい 
ふらっとひとやすみ(埼玉県さいたま市)

さいたま市・大和田駅の商店街から1本入った静かな住宅街。
ここかな?と曲がった先に、目印の白い外階段が見え、
なにやら旗がはためいています。
「ふらっと ひとやすみ」の文字が目に入ったとたん、
初めての場所でわかるかしらんと不安になっていた気持ちが、
ふわーっとほぐれました。
青空を背景に、お腹を出してのんびり目を閉じるワンコの姿が
とっても気持ちよさそうだったのです。  

2階ベランダのガラス戸を入ると、
キッチンカウンターの向こうに運営者の中山真弓(まゆ)さんと
芦名賀子(がこ)さんが微笑んでいました。
日当たりのいい部屋にはテーブルと椅子。
もうひと部屋にはソファと、本棚には漫画がたくさん、
そしてあちこちにおなじみのキャラクターが!
犬が大好きというお二人に、お話を伺いました。


まゆさん(左)とがこさん(右)

<なんでも話せるPTA仲間>

「ここは私の実家で、父が一人暮らしをしていたときに2階をリフォームして、
外階段をつけたんですよ。子育てもほぼ終わり、
長く闘病していた母を見送って自分の時間ができたとき、
仕事をする? 趣味を極める?と考えていたら『住み開き』というものを知って。
自宅の一部を開放して、みなさんのために提供するという……。
そういえば、子どもが小さかったころは毎日いっぱいいっぱいで、
息抜きできる場所が近くにあったらいいのにと思っていたなぁって思い出したんです」(まゆさん)
「まゆさんのお母さんが亡くなったあと、
いっしょにお部屋の片付けをしていたら、保険証書が出てきたんですよね」(がこさん)
「そのお金にすごく背中を押されたというか、2階は使わないし、
人が来てくれてにぎやかになるのはいいねえって父も賛成してくれて」(まゆさん)  

息の合ったお二人の出会いは、子どもが通った小学校のPTA本部です。
春恒例の役員決めの、押し付け合うような、
どれだけ忙しいかを探り合うような雰囲気がとにかく苦手と感じていたまゆさん。
役員ばかりがたいへんなPTAを、やれるときにやれることを、
ちょっとずつみんなで担うようにできたらと
提案するがこさんに信頼を寄せました。

本部役員としてともに改革に乗り出し、意気投合したPTA仲間とは、
子どもがそれぞれの道に進んでからも連絡を取り合い、
毎月のようにがこさんのうちでおしゃべり会をするなど、
強いきずなが生まれたそうです。

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ふらっと ひとやすみ 
埼玉県さいたま市見沼区大和田町2丁目
【開いている日時】火・木曜日11:00~15:00
【お部屋使用料】500円
【ブログ】https://ameblo.jp/flathitoyasumi/ 

 

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