【のんびるインタビュー】ずっと続く長い列のなかで 能條桃子さん(一般社団法人NO YOUTH NO JAPAN代表理事)

のうじょう・ももこ 
1998年神奈川県生まれ。2019年にデンマークに留学し、帰国後「NO YOUTH NO JAPAN」設立。
2022年、政治分野でのジェンダーギャップの解消をめざす「FIFTYS PROJECT」設立。

Webメディア等への執筆多数。現在、慶應義塾大学大学院経済学研究科修士2年。

写真/堂本ひまり

 
 
 

U30(アンダーサーティ)世代の政治参加を呼びかけ、
ジェンダーギャップなどの社会課題に声を上げてきた能條さん。
若い世代それぞれの動きがあるなか、「政治」に託した想いとは─

 

ずっと続く長い列のなかで 能條桃子さん
(一般社団法人NO YOUTH NO JAPAN代表理事)

<「民主主義の畑」を耕す>

───2017年の衆議院選挙の時、選挙事務所でインターン経験されたそうですね。

当時大学2年生で、30代の候補者の選挙活動にボランティアで参加しました。
選挙事務所に女性がすごく少ないことに、まず違和感を覚えました。
支持を呼びかけても、私と同じ世代に伝わらないもどかしさも感じました。

 

───20代の投票率が80%を超えるデンマークに留学したあと、
2019年の参議院選挙に合わせて、「NO YOUTH NO JAPAN」(※1)を設立されます。

2023年で活動5年目になります。
東京都の10~20代の投票率は、この4年で5%から8%に上がりました。
まだ低いですが、
影響を与えている手ごたえは感じています。
現在の会員は、大学生から社会人まで約60名です。インスタグラム、イベント、ライブ、
本の出版などプロジェクトごとに動いていて、それぞれの会員が動ける範囲で関わっています。
年に1〜2回は、新しい会員にも入ってもらっています。
「民主主義の畑」を耕すような活動なので、じわじわと長く続けていきたいです。  

いっぽう活動を続けるなかで、同じ世代内の分断を感じています。
家庭・地域・性別といった生まれた環境によって、その後の人生が決まってしまう。
私はたまたま恵まれた家庭に育ち、大学進学と留学ができて、仲間にも出会えました。
でも、みんながそうではありません。
立場や境遇の異なる同じ世代が、どう連帯していけるのか。

自分たちの活動を内省しながら、これからの展開を考えています。

 

(※1)2019年7月の参議院選挙を機に活動開始。インスタグラム、イベント、
キャンペーンのプロデュースを通し、U30世代に向けて発信。
編著に『NO YOUTH NO JAPAN vol.1:わたしたちの生きたい社会をつくろう U30の投票から未来をつくる』
『YOUTHQUAKE:U30世代がつくる政治と社会の教科書』(よはく舎)。

…インタビューの続きは のんびる 1・2月  にてご購読ください。

 

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