【動くヒト】「お手伝い×旅」で悩みを抱える地域を応援

ながおか・りな
三重県尾鷲市出身。地域活性化に携わる会社を退職してリサーチで日本各地をめぐり、
2018年7月、ベンチャー企業の「おてつたび」を設立。
設立4周年記念の「おてつたび公式Tシャツ」を手にしたスタッフの園田稚彩さん(左)、飯田瑠己さん(右)とともに。
 

撮影/大岩里王真

 

新しいアクションを起こしている若い世代に注目する連載「動くヒト」。
今回は、日本各地の知らない地域に、
「お手伝い」を通じて気軽に出かけることのできる事業を立ち上げた永岡里菜さんです。
 

 

「お手伝い×旅」で悩みを抱える地域を応援
株式会社おてつたび代表取締役 永岡里菜さん

<全国に魅力的な地域がたくさんある >

「北海道平取町で農産物の収穫!」
「三ヶ日町で地域イベントのスタッフ募集」
「男鹿半島の古民家カフェを手伝いませんか」
「おてつたび」のホームページには、
こんな風に全国各地の〝お手伝い〟(仕事)の募集がずらりと並んでいます。
なかには、あまり見慣れない地名や、普通の求人情報では見かけない仕事もたくさん。
期間も数日から数週間までさまざまです。
じつはこの「おてつたび」は、「知らない地域へ行ってみたい」人たちと、
人手不足で困っている地域をつなぐための仕組みとして始まりました。

2018年に株式会社おてつたびを設立した永岡里菜さんは、三重県尾鷲市の出身。
「地元はとてもいいところなのですが、大学進学で首都圏に出てきたときには、
『どこそこ?』とよく聞かれました。
その後、会社員として全国を飛び回る仕事をしていたときに、
尾鷲のように知られてはいないけれど魅力ある地域が日本中にあることを実感して、
そうした場所にもっと人が訪れる仕組みをつくりたいと考えたのです」

一念発起した永岡さんは、会社を退職。
「まずは地域のことを知ろう」と半年かけて20以上の地域を泊まり歩きます。
「今振り返ると、よくそんなことをしたなって自分でも思います(笑)」
 紹介を頼って各地の農家さんや宿を営む方のところに泊めてもらい、
お手伝いをして一緒に過ごすなかで感じたのが
「その地域の魅力を知るには、実際に足を運んで地域の人に会うのが一番」ということ。
「自分自身で見て、聞いて、体験することで、
知らなかった地域が『自分にとっての特別な場所』になる。
これは、いまも『おてつたび』で大事にしている考え方です」
 
 

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「おてつたび」の受け入れ先は農業や水産業、観光業などさまざま。
コロナ禍でも利用は伸びています
写真提供/おてつたび

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