コンポストの発酵で人の関係も発酵させられる(特集:私の野菜育て、花育て~暮らしのなかに土の時間~ より)

鴨志田農園の面積は2反8畝(約2800㎡)。
約70種の野菜を栽培している。この日はジャガイモ、キャベツ、タマネギ、ズッキーニ、春菊などのおいしそうな姿が見られました。
撮影・文/斎藤一九馬

「完熟堆肥」を使用して約70種の野菜を栽培している鴨志田農園。
農園主の鴨志田さんのいつも口にするキーワードは「地産・地消・地循」社会の実現です。
ここで特徴的なのは「地循」。
地域で無料資源を循環させること。
その主役となるのが生ごみを使ったコンポストづくりです。
コンポストづくりの秘訣について聞くうちに、おぼろげながら、
農業のあるべき未来が浮かび上がってきました。

 

コンポストの発酵で人の関係も発酵させられる
コンポストアドバイザー・鴨志田農園園長 鴨志田純さん


<家庭でつくった生ごみコンポストを農園で使う>

コンポストとは「堆肥」のこと。
家庭の生ごみをコンポスト化すれば、生ごみ処理の手間が省け、
かつ家庭菜園やガーデニングにも生かせるということで始められる方も多いのですが、
途中でやめてしまう人も少なくないようです。

挫折する主な理由として鴨志田さんが指摘するのは、
生ごみが腐ってしまうことと、その使い道が決まっていないことです(※)。

鴨志田農園では会員契約をした一般世帯にコンポスト容器を置いてもらい、
できたコンポストを引き取って完熟堆肥に加工し、農園の堆肥として使っています。
契約世帯への対価として農園で育てた野菜を提供するという方式でめざましい成果を上げています。
鴨志田さん自身、当初は単純にコンポストづくりを目指して始めたものですが、
効果はそればかりではありませんでした。

・・・続きは『のんびる』7・8月号をご購読ください。

かもしだ・じゅん さん
コンポストアドバイザー・防災士・農園主。
2020年、循環経済をデザインするグローバル・アワード 「crQlr Awards(サーキュラー・アワード)」にて、
「 Agriculture-asCommons Prize(コモンズとしての農業)」と「Wholesome prize」の2部門を受賞。
2022年、「ポケマルチャレンジャーアワード2021〜課題に立ち向かう生産者たち〜」
にて最優秀賞を受賞するなど、受賞歴も多彩。


この記事は、7・8月号特集でご紹介しています。
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