【動くヒト】未来のために気候の危機を訴える

撮影/坂本博和

(写真右)さかた・るな さん
慶応義塾大学2年生。高校2年生のときに学校のグラウンドが台風19号で水没。地球温暖化を「自分ごと」に感じて高校生からFFFに参加。

(写真左)かわさき・あやこ   さん    
明治学院大学4年生。発展途上国での被害を知り、「いま行動しないといけない」とFFFに参加。大学では哲学対話の場を運営。

新しいアクシ ョンを起こしている若い世代に注目していく連載の「動くヒト」 。
今回は、世界の平均気温上昇を産業革命前からの1.5度に抑える目標に向け、
気候変動対策を求める若者の世界的な運動「Fridays For Future」(FFF)
に参加する大学生の川﨑彩子さん、坂田留菜さんにお話を聞きました。

 

未来のために気候の危機を訴える
Fridays For Future Japan 川﨑彩子さん 阪田留菜さん

<高校の台風被害で気候変動を実感>

Fridays For Future(FFF)」は、
気候変動対策を求めて活動するスウェーデンの環境活動家グレタさん
に共感した若者たちによって、世界中に広がった運動です。
日本でも全国30以上の地域にグループがあり、「FFF Japan」として活動しています。

「私が気候変動に関心をもったのは高校生のとき。
2019年秋に起きた台風19号による被害で高校のグラウンドが水没しました。
私はサッカーをやっていたんですけど、部活ができなくて、体育祭も中止になった。
そのころ暑さで試合が中止になることも増えていて、『ああ、これが気候変動なんだ』と実感したんです」。
そう話すのは、大学2年生の阪田留菜さん。
FFF Japanが開催した「グローバル気候マーチ」をきっかけに、
高校生のときから活動に参加しています。

「マイボトルやエコバッグを持つよう個人に訴えるのではなく、
政治から『社会を変えよう』と呼びかけるFFFのメッセージに共感しました。
それまでの社会運動にはちょっと怖いイメージもあったのですが、
FFFは『デモ』ではなく『マーチ』という言葉を使い、
プラカードが英語だったり、服がカラフルだったり、
参加している大学生たちがキラキラしていたので、私もやりたい!って思えたんです」と阪田さん。

いま大学4年生の川﨑
「最初は気候変動の問題に危機感を覚えていませんでした。
でも、あるとき環境NPOのシンポジウムで、発展途上国の人が、
自分たちの国では気候変動による海面上昇や豪雨などの被害がすでに起きていると訴えていました。
そんな気候“危機”と言われる今、ライフスタイルチェンジでは間に合わず、
『システムチェンジ(社会を大きく転換すること)』が必要だという考え方を知り、
先進国に住む私たちが行動しないといけないと強く感じました」

 

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