「困った」が言えて 声かけができる地域をつくる(特集:コロナと女性~あらわになった暮らしへのしわ寄せより)

「実家」には複雑な思いを抱く人もいるかもしれないけれど、わたしたちの「Jikka」をみんなで作りたいと夢を込めた。
撮影/堂本ひまり

オープンスペース「女性の居場所 Jikka」は、
居場所がない、逃げたくても行くところがない、
ひと息ついて考える場がほしいという女性たちが頼れる場所をと、
2015年に開設されました。
地域活動に取り組んできた女性たちが始めた、
コミュニティカフェや女性相談・同行、居宅支援の事業は、
コロナ下の今、どのような影響を受けているのでしょうか。


「困った」が言えて 声かけができる地域をつくる
NPO法人 くにたち夢ファーム(東京都国立市) 理事 遠藤良子さん

ステイホームで急増した相談

「コロナで一時、相談がすごく増えて……」
 平日は毎日開けているというオープンスペースのテーブルに着くと、
Jikka責任者の遠藤良子さんは話し始めました。
「最初に飛び込んできたのは、夫からの暴力を市の女性相談窓口に相談していたAさんの件です。
何年も前からシェルターへの避難を勧められていたけど、
仕事もあるし子どもさんもいて自宅もある。
すべてを捨ててシェルターに入る決断はできずにいた方でした。
ところが、在宅勤務になった夫の暴力がエスカレートし、
このままでは殺されるという恐怖を感じて、逃げてきたそうです」  
子連れのAさんは、実家も遠く、シェルターへの緊急避難の決断もむずかしく、
Jikkaが借り受けていた一軒家のシェアハウスに入ることになりました。
「3カ月くらいいたかな。脅かされる心配のない生活を味わったら、
もう絶対に夫の元には戻りたくないと気持ちが固まって。
子どもたちも元気になり、専門家の仲立ちもあって離婚が成立して、
自立していかれました。」

もう一人、昨春から関わるのは、父親から家を追い出されてしまった18歳の女性Bさん。
「受験に落ち専門学校にと思っていたのに、
大学もいかない、働かない、そんな役立たずは出ていけ、と。

遠藤良子さん

・・・続きは 『のんびる』11・12月号をご購読ください。

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特定非営利活動法人 くにたち夢ファーム 女性の居場所 Jikka

DV・虐待・生活困窮などの困難を抱える女性たちのSOSに応える個別支援をはじめ、
月2回のフードパントリー等を継続しています。

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郵便振込先:振替口座00110-1-730345

問い合わせ
女性の居場所 Jikka
〒186-0005 東京都国立市西2-11-28
【TEL&FAX】042-511-5812
http://kuf-jikka.sakura.ne.jp/wp/

この記事は、11・12月号特集でご紹介しています。
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