奄美から秩父へ ラパン ノワール くろうさぎ(特集より)

特集

奄美から秩父へ
ラパン ノワール くろうさぎ(埼玉県秩父市)
都心から特急で1時間半弱の観光スポット秩父。
タカオ(新井孝男)さんと、ミオ(山田ナオミ)さん夫妻が
この地に「ラパン ノワール くろうさぎ」を開店して、今年は21年目。
店の成り立ちの背景には、ちょっと骨太の物語がありました。


ラパン ノワール くろうさぎ
〒368-0033 埼玉県秩父市野坂町1-18-12
【TEL】0494-25-7373 【 FAX】0494-25-7372
午前10時~午後6 時 毎週火曜・金曜定休
お店の紹介動画もあります

「自家製天然酵母パンと国産小麦で作るパンと
焼き菓子の店」を掲げる「くろうさぎ」。
お客さんから「どのパンが天然酵母ですか」と
よく聞かれるそうです。答えは、全部。
酒さか種だねとレーズン酵母(全粒粉の割合を変えて3種)と
ライサワーをパンによって使い分け、
50種類ものパンを焼いています。

酒種はシュワシュワしていて美味!

「酒種を使っているパン屋は少ないですね。
レーズン酵母より、より菓子パンらしいパンが作れます。
昔のパン作りには、"一種たね、二粉こな、三技術"
という言葉があったらしいです。
今は、イーストと外国産小麦を使えば誰でも
作りやすくなっているので、技術力の差でパンの差が出る。
その結果、凝ったパンを競って作るようになっています。
でも、本当は、種を作る技術とか、
粉を見極める技術に力点をおくべきだと思います。
誰でも作れるものではなく、プロだから作れるものを作りたいです」
(タカオさん)。

 
取材に訪れた日、店の前では毎週木曜日恒例の
「くろうさマルシェ」が開催されていました。
この日の出店ブースは4つ。
それぞれ作り手のこだわりや想いが
小さな空間に詰まっていて、
一つひとつのぞく楽しさがあります。


撮影/坂本博和(写真工房坂本)

この記事は、3・4月号特集でご紹介しています。

◆『のんびる』2020年3・4月号 目次
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